製造業の採用担当者必見‼人材不足解決の効果的な対応策を解説
2024.10.29
目次
はじめに
近年、よく取りざたされている製造業における人手不足ですが、この問題は生産性の低下や事業存続の危機など、様々なリスクにも直結しています。
なかなか応募が来なかったり、せっかく応募が来て、採用をしても離職者が多かったり、多くの企業が悩んでいるのではないでしょうか。
そこで今回、本記事では、製造業における人材不足の実態と、その解決の為の効果的な対策を解説していきます。
製造業における人材不足の原因
総務省統計局のデータによると、製造業だけの就業人数を見ると増加傾向にありますが、全体の就業人数も増加しているので、割合で見ると減少傾向にあります。国内全体の就業人数は増えていますが、製造業における就業人数の比率は増えていないことになります。
原材料価格の高騰
製造業が人材不足になってしまう背景として、原材料やエネルギーの価格が高騰していることが大きな影響を与えています。
原材料が高騰していることで、コスト面の負担がのしかかり、従業員不足の対策にまでコストを割けないといった企業も少なくないようです。そうなると、少人数で売り上げを作っていかなければならず、残業をしなければならない状況になってしまったり、労働環境が悪化して行き、退職者も増え、さらなる人手不足を招く恐れがあるという、悪循環に陥ってしまう可能性があります。
人材の流動化
最近では、新卒で就職した会社で定年まで働くといった人は減少傾向にあり、2023年の転職者は328万人にも上ります。今までのような、「終身雇用」といった考え方は当たり前ではなくなり、より良い職場環境などを求め転職をする人材が増えたことも、製造業の人材不足の原因の一つと言えます。
製造業に対するマイナスイメージ
製造業の人材不足の原因の一つとして、製造業に対するネガティブなイメージも、少なからず影響している可能性があります。
3K(きつい・汚い・危険)
製造業と聞いてパッと頭に浮かぶイメージといえば、3K(きつい・汚い・危険)という方が多いでしょう。このような、印象が求職者から応募が集まらない原因にもなっています。
実際には、設備の導入であったり、労働環境の整備などが進んでいるにも関わらず、立ち仕事や暑さなどの「きつい」というイメージであったり、鉄粉や化学薬品の臭いによる「汚い」というイメージであったり、重機や重量物を扱うことによる「危険」なイメージを連想する人が多いというのが現状です。
教育制度
製造業では、作業者が経験を基に作業を行っていて、教育制度やマネジメントの体制が整っていないといったイメージを持たれているのも現状です。こういったイメージも、求職者にとってマイナスに働きます。
人間関係
外国人労働者が多い環境下で、コミュニケーションが取れるのかといった不安を与えてしまったり、人手不足によって一人当たりの業務負担が大きく、職場の雰囲気も良くなさそうといったイメージを持たれているのも現状です。
効果的な対策
製造業に対するマイナスなイメージを払拭しつつ、人材不足を解消する為の効果的な対策として、何を行えばよいのでしょうか。
自社での対策
・求職者にとっての自社の強みを理解する
・HPやSNSを有効的に活用する
・求める人物像を広げる
・離職者が多い原因を明確にする
・条件面を改善する
・社内の雰囲気作りを行う
・業務内容のマニュアル化を進める
その他の対策
自社での対策を行っても思ったような効果が得られない場合や、人手不足により余裕のない場合には、外部に頼ってみるのも有効的かと思います。外部に頼る場合は、
・人材派遣
・業務委託
・コンサルティング
などが、手段としては挙げられます。
まとめ
以上、本記事では、製造業における人材不足の実態と、その解決の為の効果的な対策を解説して参りました。現在、人材不足でお悩みの製造業の方にとって少しでも参考になれば幸いです。
「客観的に自社の状態を見て、改善のアドバイスをして欲しい」「自社では余裕がなく、どうしても人材不足の問題は後回しになってしまう」などといった企業は、今のまま放置を続けることで、さらなる人手不足を招いてしまいます。迷わずに外部に頼ることが大切です。
そんな企業はぜひ一度、人材・採用におけるプロ集団である人財企画までご相談ください!