知らないと危険⁉面接時のNGワードやしてはいけない質問
2024.9.26
目次
はじめに
今更聞けないし、誰に聞いたらいいのかもわからないけど、面接時にどこまでの質問はしてもいいのか、どこからがNGな質問に当たるのか、実はよくわからないまま面接を行っている面接官も少なくないかと思います。聞いてはいけないNGな質問は、法律違反に該当してしまったり、企業イメージの低下に繋がってしまう恐れがあります。その為、十分な注意と事前の対策が必要不可欠です。
そこで、今回本記事では、面接官が知っておかないと危険な、面接時に避けるべき質問内容や、それを踏まえた面接前の対策について解説していきます。
NGな質問を避けるべき理由
なぜ、面接時にNGな質問や行動があるのでしょうか。その主な理由は以下の理由があげられます。
企業のイメージが低下する恐れ
SNSが普及している現代社会では、その書き込みにより企業に関する情報が素早く出回ります。また、CSR(企業が社会や環境、経済に対して責任を果たすこと)が重要視されるような世の中になってきているので、面接時に応募者の人権を傷付けたり、精神的な苦痛を与えたりすることは、企業が社会的な信頼を失うことに繋がりかねません。
法律違反に該当してしまう恐れ
職業安定所では、面接時やエントリーシートなどで、聞いてはいけない応募者の個人情報を定めています。それが以下の3点です。
・人種、民族、社会的身分、門地、本籍、出生地、その他社会的差別の原因となるおそれのある事項
・思想および信条
・労働組合への加入状況
これに違反した企業には、指導や改善命令が行われ、最悪の場合、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金刑が科される可能性があります。
面接の効果が得られない恐れ
質問内容によっては、応募者が過度に緊張してしまったり、実力を発揮できない可能性も出てきてしまいます。企業にとっても、効果的な面接が行えない為、優秀な人材を見逃がしてしまう恐れがあります。
NGな質問例
それでは、面接時に避けるべき質問を具体例も交えながら紹介していきます。
本人に責任のない事
本人の能力や適性には関係のないことを質問するのはNGです。質問例は以下です。
●家族
・ご両親は何のお仕事をしていますか?
・ご両親は共働きですか?
・母子家庭ですか?
●本籍、出生地
・生まれてからずっと現住所にお住まいですか?
・出身地はどちらですか?
●住宅状況
・持ち家ですか?借家ですか?
・マンションですか?一軒家ですか?
●生活環境、家庭環境
・ご家庭の雰囲気はどのような感じですか?
・ご自宅は最寄り駅のどちら側ですか?
本来自由であるべき事
本来自由であるべき事を採用基準にしてしまうと、憲法の「思想の自由(第19条)」や「信教の自由(第20条)」に反してしまいます。それらに関する質問はNGです。質問例は以下です。
●宗教
・ご家族はどちらの宗教を信仰していますか?
・あなたは神や仏を信じますか?
●社会運動
・デモに関して賛成派ですか?
●思想
・あなたの信条としている言葉は何ですか?
●労働組合
・労働組合に関してどう思いますか?
男女雇用機会均等法に反する事
結婚や出産に関する質問を、女性もしくは男性のみに対して行うことはNGです。そして、男女両方に同じ質問を行ったとしても、どちらかの性のみ採用基準に影響する場合、性別を理由とした差別であるとみなされます。質問例は以下です。
・彼氏、彼女はいますか?
・結婚のご予定はありますか?
・出産後も働きたいですか?
・募集している部署では、男性または女性が多いですが、大丈夫ですか?
面接時のNG行動
大前提として、面接は面接官が応募者をチェックしているだけではなく、応募者も企業をチェックしています。お互いが選べる立場であることを忘れてはいけません。
面接時に面接官がNG行動を行うことは、企業のイメージダウンに直結します。ここでは、面接時に避けるべきNG行動を例とともに紹介していきます。
面接時に避けるべきNG行動
・腕や脚を組む
・応募者を名字ではなく名前で呼ぶ
・応募者の目を一度も見ない
・終始態度が悪い
・自己紹介をせずに面接をスタートする
・最後にお礼を言わずに席を立つ
オンライン面接時の注意事項
・カメラではなく画面をみてしまっている
・リアクションが少なく、表情もあまり変わらない
・パソコン操作や、メモの時間が長い
面接前の対策
人の癖は知らず知らずのうちに出てしまいます。その為、そのつもりがなくても、ついついNGな質問や行動を行ってしまう可能性も低くありません。そこで、面接前にできる対策を紹介していきます。
面接マニュアルの作成
予め、面接方法や質問事項をまとめたマニュアルを作成し、面接官となる社員全員で共有しておくことが大切です
採用基準の確認
面接を行う前に、採用基準を今一度確認しておくこともとても大切です。採用基準が、公正な選考を行えるような基準になっているか、しっかりと確認しましょう。
面接官同士での事前打ち合わせ
面接官を担当する社員同士で、事前に打ち合わせをしておくことも大切です。更には、ロールプレイングを行うこともおすすめです。これを行うことで、お互いの印象や気になった質問、行動をフィードバックし合うことが出来ます。
まとめ
以上、本記事では、面接官が知っておかないと危険な面接時に避けるべき質問内容や、それを踏まえた面接前の対策について解説して参りました。大丈夫だろうと思ってしていた質問が、実はNGな質問である可能性もあります。本記事を参考に、今一度確認を行い、面接に備えましょう。
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