フレックスタイム制って結局何⁇仕組みやメリット・デメリットを解説
2024.6.21
目次
はじめに
採用活動を行うに当たって、自社のアピールポイントがない、求職者にとっての魅力ポイントとなる制度がない、といったお悩みを抱えている企業の採用担当者も少なくないのではないでしょうか。そんな企業は「フレックスタイム制度」の導入を検討してみるのはいかがでしょうか。
本記事にて、フレックスタイム制度の仕組みや、そのメリット、デメリットを紹介していくので、ぜひ一読頂いて検討してみて下さい。
フレックスタイム制の仕組み
仕組み
フレックスタム制度とは、予め定められている総労働時間の範囲の中で、従業員が自由に始業時間と就業時間、そして労働時間を決められるといった制度のことです。昨今では、大手を始めスタートアップ企業まで、このフレックスタイム制度を取り入れている企業は珍しくありません。
一般的な勤務時間は9時が始業時間で途中1時間の休憩時間を挟み、18時が就業時間といった企業が多いでしょう。ですが、フレックスタイム制度の場合は、従業員が出退勤の時間を自由に決めることができ、さらには中抜けなども自由に行うことができます。かなり自由度の高い働き方であり、昨今の求職者の傾向としてワークライフバランスを重視している人が増えてきている為、大きなアピールポイントとなるでしょう。
コアタイム
フレックスタイム制度の導入にあたって、コアタイムについて知っておく必要があります。コアタイムとは、従業員が必ず勤務しなければならない時間帯のことを指します。例えば、10時から15時をコアタイムに設定している企業が多く見受けられますが、この場合、出退勤の時間は従業員が自由に決められまが、10時から15時の間は必ず勤務していることが求められます。
コアタイムは必ず必要なわけではなく、設定する日、しない日を定めることも可能です。また、固定ではなく日によってコアタイムの時間帯を変動させることも可能です。ちなみに、コアタイムを一切なくして従業員の自由度をさらにアップさせることも可能です。
フレキシブルタイム
もう一つ知っておくべきなのが、フレキシブルタイムです。フレキシブルタイムとは、従業員が自らの意思で労働時間を決めることができる時間帯のことを指します。フレキシブルタイムもコアタイムと同じく設定が必須条件ではありません。ですが、フレキシブルタイムを定める場合は、予め労使協定で時間帯を定める必要があります。
導入するメリット
では、フレックスタイム制度の導入によって、従業員と企業にはどのようなメリットが生じるのか、1つずつ見ていきましょう。
ワークライフバランスが取れる
先ほども少し触れましたが、フレックスタイム制度の導入によって従業員のワークライフバランスが向上し、働きやすい職場環境を作ることができます。
例えば、小さなお子さんがいる従業員は、お子さんの送迎などの時間に合わせた出退勤が可能になりますし、その他の従業員もプライベートの予定が立てやすくなったり、通勤・退勤ラッシュを避けた時間で出退勤をすることもできます。
ワークライフバランスが向上することにより、従業員は働きやすさや充実感を感じる為、仕事に対するモチベーションがアップしたり、ストレス発散ができたり、切り替えが上手くできるため集中力アップにも繋がり、離職率の低下も期待できるでしょう。
効率的に業務が行える
フレックスタイム制度の導入によって、一日の労働時間で残業や欠勤が決まることがなくなるため、勤務時間の清算期間内でより効率的な業務を行うことができます。例えば、忙しい繁忙期に残業をたくさんした分、比較的余裕を持って業務を行える閑散期はやるべきことを終えたら早めに退社するなど、働き方がかなり自由になります。
メリハリのある働き方が可能になるので、勤務時間が固定されている企業に比べると、やることは終わっているけど退勤時間までは会社にいなければいけないといった無駄な時間もなくすことが可能になります。
求職者へのアピールになる
昨今の求職者の傾向として、ワークライフバランスを重視する人が増えてきているため、このフレックスタイム制度は大きなアピールポイントとなります。働き方の自由度が高い企業であれば、プライベートの時間も大切にできる為、求職者にとって惹かれる制度の一つになります。
導入するデメリット
では、反対にデメリットはどんな点があげられるでしょうか。一つずつ見ていきましょう。
コミュニケーションが取りづらい
フレックスタイム制度の導入により、従業員の出退勤の時間がバラバラになるため、会議や打ち合わせなどの時間調整が少し難しくなるでしょう。
従業員同士もそうですが、社外の取引先とのコミュニケーションも少々取りにくくなってしまう恐れがあるため、その点は注意が必要です。
勤怠管理が複雑化する
勤怠管理を基に従業員の給料を計算するため、フレックスタイム制度の導入により、この計算が複雑化します。その為、管理をしている部署などの負担は増えてしまう可能性があります。
また、従業員が自身で労働時間を管理するため、考え方や認識のズレがないように、しっかり制度に対する周知を行うことが大切になってきます。
生産性が低下する可能性
フレックスタイム制度は、従業員が自身で労働時間の管理を行う為、自己管理が苦手な従業員からすると、働きづらさを感じてしまう可能性もあります。ダラダラと働いてしまう従業員が出てしまうと、集中力の低下や会議や打ち合わせの準備不足が生じてしまう恐れもあります。
光熱費の増加
フレックスタイム制度の導入により、従業員の出退勤の時間が異なるようになると、オフィスの利用時間が長くなるため、光熱費の増加は避けられないデメリットの一つになります。
まとめ
以上、本記事ではフレックスタイム制度の仕組みから、そのメリット、デメリットまで解説してまいりました。導入を考えている企業の採用担当者はぜひ一度、本記事を読んでいただき、メリットやデメリットを理解した上で、再度導入を検討してみてください。
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