Z世代の採用を成功させるためのコツを解説
2024.6.20
はじめに
長期キャリア形成のために、若手の人材獲得を目的とした採用活動を行っている企業も多いのではないでしょうか。若手の人材の多くがZ世代に属している為、この層を狙った採用活動をするには、世代の特徴や一般的な志向を理解し、それらをうまく活用しながら行っていく必要があります。
そこで今回本記事では、Z世代の採用を成功させる為のコツと題して、採用・アプローチ・選考の観点からそのポイントを解説していきます。
Z世代を採用するためのポイント
採用
Z世代は、幼いころからデジタル機器に触れてきているため、デジタル機器を使いこなしている人が多いです。そのため、採用手法としてデジタル機器をうまく活用していくことをおすすめします。
●SNSの活用
SNSは、Z世代にとって主なコミュニケーションツールであり、情報を収集するためのツールとしても使う人が多いでしょう。求職中のZ世代は、SNSを活用し企業の情報を得ようと試みる人が多いので、SNSの公式アカウントを作成し、企業情報や社員インタビュー、イベントなど、様々な情報発信を行い求職者にアピールすることは有効的といえるでしょう。
●ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングとは、企業が直接候補者にアプローチを行う手法のことをいいます。承認欲求が強い傾向にあるZ世代の人材獲得には効果的といえるでしょう。自社を直接アピールできる方法でもあり、それぞれの求職者に合わせたアピールができるので、「この会社で働きたい」と思ってもらえるきっかけになるでしょう。
●動画コンテンツ
Z世代は、幼いころからデジタル機器に触れてきていて慣れているので、その多くは動画配信サービスを利用しているようです。そこを狙い、自社の魅力を動画コンテンツとして発信することも効果的といえるでしょう。動画コンテンツであれば、求職者は自身の都合のいいタイミングで何度も企業の情報を見ることができるので、より企業への理解が深まる可能性が高くなるでしょう。
アプローチ
Z世代の人材をターゲットとして採用活動を行うならば、求職者の興味・関心を引けるようなアプローチの仕方が必要になってきます。
●既存社員コンテンツ
「誰と働くか」を重要視しているZ世代に対しては、既存社員を使ったコンテンツを作成・発信することが有効的でしょう。
例えば、既存社員に1日の業務の流れや、仕事のやりがい、大変なこと、うれしい瞬間、入社理由などをインタビューしまとめたコンテンツを求職者向けに発信することもおすすめです。求職者からすると、実際の社員の生の声を聞くことができ、より企業への理解が深まるきっかけとなり得ます。
●ワークライフバランス
働く環境の中で、ワークライフバランスを重要視するZ世代にとって、福利厚生や残業の有無はとても大切なポイントの1つです。仕事とプライベートの両立が可能である点をアピールする方法はとても有効的なアプローチ方法となります。
●副業
複数の企業で様々な活躍を希望する人が多い傾向にあるZ世代にって、副業が可能であることはプラスに働きます。ですので、副業が可能な企業であれば、必ず明記することをおすすめします。
●社会問題への取り組み
社会問題への関心が高い人が多い傾向にあるZ世代にとっては、自分が働くこととなる企業が、社会問題へ取り組んでいるか否かも重要となります。そのため、アプローチ方法として、社会問題への取り組みや、事業の社会的意義などにも触れることで、Z世代の求職者からの興味・関心を引くことができます。
●自由な働き方
ワークライフバランスを重要視する中で、働き方が自由であることは欠かせません。ですので、フレックスタイム制やリモートワーク制度、時短勤務制度などを導入している企業は、その部分をアピールすると良いでしょう。
●企業の安定度
Z世代の特徴として安定を求める傾向にあるため、安定企業であることをアピールすることも効果的です。例えば、「黒字経営ができているからこそ、賞与などで社員へ還元できている」といった点を実績と併せてアピールすることも有効的でしょう。
●ダイバーシティ
ジェンダーや国籍などへの偏見をあまり持たない傾向にあるZ世代にとっては、女性の活躍や、外国人労働者の受け入れ、高齢労働者の採用などのアピールも魅力として受け取ってもらえるでしょう。ダイバーシティに取り組んでいる企業ならば、多様性を認めているのだろうと受け取ってもらえるので、働き方に自由度や柔軟性を求めるZ世代にとっては効果的なアプローチ方法です。
選考
Z世代の人材をターゲットとする場合、選考活動やその方法も彼らに合わせて行うことが、採用活動の成功への近道となります。
●オンライン
デジタル機器に抵抗がなく慣れているZ世代からは、企業まで足を運んで面接を受けるより、オンラインでの面接の方が好まれる傾向にあります。昨今では、メールではなくLINEなどのSNSを活用して求職者とコミュニケーションを取る企業も増えてきましたが、これもとても有効的でしょう。
●カジュアル面談
いきなり面接を行うよりも、一度カジュアル面談を行うこともおすすめです。企業側と求職者が事前に理解を深める場を設けることによって、ミスマッチを防ぐことも可能なので、入社に至った場合にも早期離職のリスクを減らすことができます。
●既存社員との座談会
既存社員との面談や座談会を実施することもおすすめです。実際に働いている人の声を聞ける機会は、求職者にとって応募をするにあたってとても大切な情報収集の場となり得るため、これを行うことで信頼や安心を与えるきっかけにもなるでしょう。
まとめ
以上、本記事では若手の人材を求めている企業の採用担当者向けに、Z世代を採用する為のコツやポイントを解説して参りました。なかなか求めている層からの応募が得られていない現状が続いている場合は、一度本記事を参考にしてみて下さい。
採用活動の中の些細なお困りごとから大きなお悩みまで、一度人財企画までご相談ください!