Z世代を採用するには?ー世代の特徴と重要視する働く環境ー
2024.5.29
目次
はじめに
採用活動中の企業の中には、若手の人材を獲得したいと考えている企業も多いかと思います。10代から20代の多くは「Z世代」と呼ばれる世代に属しています。このZ世代の特徴を踏まえて採用活動の計画をしている採用担当者も多いのではないでしょうか。
Z世代に関しての理解を深めるために、今回本記事では、Z世代の特徴とZ世代が働く環境の中で重要視していることをまとめていきたいと思います。
Z世代とは?その特徴
Z世代とは、1990年代後半から2010年までに生まれた方を指します。インターネットが既に普及していた時代に生まれたZ世代は、インターネットやデジタル機器の扱いに慣れている特徴を持っているので、「デジタルネイティブ世代」とも呼ばれるそうです。そんなZ世代には6つの特徴があると言われています。1つずつ見ていきましょう。
1.価値観がしっかりしている
Z世代は、自身の価値観を大事にするといった傾向があり、性別や国籍、他者の考え方などにとらわれることなく、自信をもって自らの考えを発信できるといった特徴を持っています。さらに、働き方や家事など、男女平等が進んでいた時代に育ったZ世代は、男性だから・女性だからといった性別に対する偏見などを持たず、他者の価値観を尊重する傾向にあるので、様々な生き方や多様性を受け入れやすい世代とも言えるでしょう。
2.承認欲求が強い
生まれた時には、既にインターネットが普及していて身近なものだったため、オンライン上で他者と繋がることが日常化しているZ世代にとって、他者の評価は重要であり、それを気にするといった傾向にあります。
SNS上の「いいね」=認められた証といった認識を持っているZ世代にとって、「いいね」が多ければ安心し、少なければ承認欲求が満たされず不安に感じる傾向があるようです。インターネット上で、自己発信をすることが当たり前のZ世代は、承認欲求を刺激されることが日常的になっているので、その分承認欲求も強いようです。
3.現実主義・効率的
Z世代はリーマンショック後の不景気な時代で育ってきたため、現実的な思考を持っている傾向にあります。例えば、1つの物を購入する際も、様々な観点から「本当に使うものなのか」「同じ商品で安く買えるところはないか」などしっかり考えてから購入するので、衝動買いなども少ない傾向にあります。
4.社会問題・環境問題に興味・関心を持っている
昨今、SDGsへの取り組みが広く浸透していますが、Z世代は社会問題や環境問題に興味・関心を持っている人が多いようです。いつでも国内外のニュースや時事問題を知ることができる環境下で育ってきているので、世界中の社会情勢などに関心を持つ人も多い傾向にあります。
5.情報はインターネットから
Z世代にとっては、インターネットを使った生活が当たり前なので、情報収集もインターネットを中心に行うといった傾向にあります。インターネットの特徴として、知りたい情報がすぐに出てきたり、いち早く情報を得ることができます。そのため、Z世代には情報収集能力が高い人が多いでしょう。
6.安定を求める
Z世代の特徴として、コロナ禍で学生時代を過ごしているといった点もあげられます。新型コロナウイルスの影響を受けて、閉店するお店や倒産する会社を多く見てきているでしょう。そのため、安定を意識するといった特徴を持っています。
Z世代が重要視する働く環境
1.同僚
Z世代が働く環境で最も重要視していることの1つが、「誰と働くか」です。そのため、社員や職場の雰囲気の良さや、価値観の一致、働きやすさ、居心地の良さを同僚に求める傾向にあります。例えば、同年代の同性の同僚であったり、ワークライフバランスの比重が同じであったり、圧を感じない環境であったり、求める条件は様々ですが、彼らにとってどんな人たちと一緒に働くのかはとても重要です。
2.ワークライフバランス
Z世代にとっては、「ワークライフバランス」も重要視する環境の1つです。例えば、残業が少ないまたは。ない企業であったり、有給休暇が取得しやすい環境であったりが求められます。
また、キャリアも家庭も大事という考え方が浸透する中で、仕事と生活が両立できるという観点から、妊娠・出産や、育児に関する休業制度の充実も大切になってきます。
3.副業
記憶に新しい社会情勢の影響だと、新型コロナウイルスのまん延によって影響を大きく受けた会社を、実際に目にしているZ世代にとっては、複数の企業で活躍できる「パラレルキャリア」というものに興味・関心がある人が多いです。副業が可能であることも重要視する1つのポイントになります。
4.社会問題
Z世代は社会問題に関心がある人が多い傾向にあります。そのため、社会問題に取り組んでいる企業であることも、重要視するポイントになります。特に、ジェンダーやワークライフバランスに関しての関心度が高いといった調査結果も出ています。
5.働き方
Z世代にとって、自由度の高い働き方ができるか否かも大事な条件になってきます。ワークライフバランスが取れることや、副業ができ様々な分野で活躍できることを求めているZ世代にとって、「自由な働き方」ができることも重要になってきます。
ですので、フレックスタイム制やテレワーク制度が導入されているか、副業ができるかという部分も大切になってきます。
6.無駄のない業務
コスパやタイパを常に追い求めている傾向にあるZ世代にとって、効率的に業務が進められるかといった観点も大切です。例えば、何も題材がなくても必ず定例で会議を行う、承認を貰うために紙の書類を何人もの上司に回すなどといった、省けるであろう無駄な作業を嫌う傾向にあります。
7.安定
Z世代はリーマンショックや新型コロナウイルスの影響で、倒産したり社員を解雇するといった企業を実際にニュース等で見ているため、企業の経営にも安定を求める傾向にあります。一発逆転よりも、安定した収入が十分に継続的に得られる方が、彼らには魅力的に見えるでしょう。
まとめ
以上、本記事では若手の人材を獲得したい企業に向けて、Z世代の特徴とZ世代が働く環境の中で重要視しているポイントを解説して参りました。
採用したい人材のターゲット層をより深く理解することで、どういった方針で採用活動を進めていくべきか決めることができます。若い世代の採用を目的としている場合、本記事を参考に、ターゲット層に合わせたアプローチの仕方を試してみてください。
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