採用ペルソナってどうやって作るの?その作り方とポイント
2024.5.21
目次
はじめに
「採用ペルソナ」と聞いて、“理想の人物像を想像して設計するもの”と単純に考える人も少なくないのではないでしょうか。ですが、実際はそこまで単純なものではなく、しっかりとした手順があります。
そこで、今回本記事では、採用ペルソナを設計する手順を解説していきます。まだ、採用ペルソナを設計していない企業の採用担当者の皆さんは、ぜひ本記事を参考に採用活動を成功させてください。
採用ペルソナの作り方
採用ペルソナを設計するには、以下の6つの手順を意識する必要があります。
1.採用の目的を明確化する
2.働く環境を言語化する
3.求める条件を全て書き出す
4.採用条件に優先順位をつける
5.市場調査を行う
6.キャラクター部分を設定する
それでは1つずつ見ていきましょう。
1.採用の目的を明確化する
まずは、採用の目的を明確化します。例えば、事業拡大や案件増加による増員、欠員補充などがよくある目的かと思いますが、募集ポジションや採用人数、求職者に求めるスキルや資格などといった採用計画を具体的に立てるためには、それぞれの背景までしっかり理解することが大切です。
【採用背景】
・事業拡大 ⇒ 拡大する事業の柱や分野は?
・案件増加 ⇒ 増加している案件の分野は?
・欠員補充 ⇒ 退職理由は?
2.働く環境を言語化する
自社の職場環境や1日の業務スケジュールを言語化して、企業風土や雰囲気に合う人物像を設定します。
例えば、働き方であれば、「残業時間や残業に対する考え方」「休暇日数や休日への考え方」「働き方に関する福利厚生」であったり、社風や組織風土であれば、「企業として重要視している価値観」「マネジメント層の価値観」であったり、現在のチーム構成であれば、「ポジションの構成やメンバーの年齢」であったりを言語化すると良いでしょう。
これらを言語化することで、考え方が合わない求職者からの応募を防ぐことが期待できます。
3.求める条件を全て書き出す
採用しようとしているポジションで活躍している社員に注目して、「どのような人材が自社の該当ポジションで活躍しているか」を言語化しましょう。採用ペルソナを設計する際に、「どのような人がいいか」を一番に考えてしまいがちですが、そのような“理想”の人物像を設計してしまうと、該当する人材がいなかったりミスマッチを招いてしまう可能性があります。
ですので、実際に活躍している社員から話を聞いたり、仕事風景を観察したり、適性検査を行ったりして、言語化したスキルや価値観などをベースに設計することで、より現実的で的確な人物像を作り上げられるでしょう。
また、求める条件やスキルなどを経営層や現場社員にヒアリングすることで、現場の声も取り入れられるため、条件を書き出す際に取り入れてみても良いでしょう。
4.採用条件に優先順位をつける
求める条件を書き出したら次は、その条件に優先順位をつけます。「必須条件」「あると望ましい条件」「不要条件」の3つに分けて、あまりにも理想が高くなりすぎていないか、逆に必ず必要な条件が入っているかをしっかり確認します。理想が高くなりすぎているのであれば、必須条件をなるべく少なくし、思い切って不要条件に振り分けることも必要になってくる可能性があります。
5.市場調査を行う
採用ペルソナを設計しても、ペルソナが採用の市場の状況とマッチしていない場合、応募数が集まらないため、採用が成功しない可能性が高いです。そのため、市場を調査し、入社後に働くことを仮定した際の自社の強みと弱みを把握し、競合他社と比較をした際に勝てるポイントがあるのかをしっかりチェックしましょう。
さらに言えば、市場に自社の求めている人物がいるのかどうかも、しっかりとリサーチすることが大切です。例えば、取得が難しい資格が必須条件になっているとしたら、市場には資格所持者がいない可能性が高いです。その場合は、必須条件からは外す必要があります。
6.キャラクター部分を設定する
採用ペルソナの求める条件を決めたら、次はキャラクターを設定します。この時に大切なことは、条件や要件を裏付ける背景や、ペルソナが持っているストーリーを想像することです。採用ペルソナを設計する際には、実際に存在する人物であるかのように、具体的に細かく設定することが求められます。
例えば、「自分のアイデアが形になるような仕事をしたい人」の背景として、「なかなか意見を出せる雰囲気の職場ではない為、上司の指示に従って動く事しかできない環境にストレスを感じている」などといった状況が想像できます。採用ペルソナの人物像を練り上げていき、背景やストーリーに矛盾が生じないようにしましょう。
まとめ
以上、本記事では採用ペルソナを設計する手順を6つ解説して参りました。既に設計している企業の採用担当者の皆さんは、今一度しっかりとした手順が踏めているか確認してみてください。まだ、設計していない企業の採用担当者の皆さんは、ぜひ本記事を参考に設計してみて下さい。
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