人材採用を成功に導く「採用ブランディング」とは?成功させるポイントを解説!
2024.2.15
人材採用を効率よく行っていく上で、会社の知名度を上げたり、イメージアップをすることは非常に重要です。ではどうすれば会社の知名度や好感度を上げることができるのか。今回は「採用ブランディング」について解説します。
採用ブランディングとは
ブランディングとは、自社製品やブランドの価値やイメージを高めるために行う企業活動です。自社商品・サービスの差別化や、長期的に商品やサービスを利用してくれるファンの育成につながります。
では、採用ブランディングとは?
採用市場において自社のブランド力を高める活動のことを「採用ブランディング」と言います。自社の理念やビジョン、社風、働きやすさなどを発信することで、求職者に「ここで働きたい」と思ってもらうことが目的です。
採用ブランディングが必要な理由
人手不足が深刻化
日本の総人口は、2008年をピークに減少傾向となっています。総務省の調査では、2060年には総人口が9000万人を割り込み、65歳以上の人口が40%近い水準となることも推計されています。
労働人口が減少傾向にあることに伴って、企業の人手不足も深刻化しており、採用活動に苦戦を強いられる企業も少なくありません。そんな状況下で人材を採用していくために、採用ブランディングが必要なのです。
採用ブランディングを行うメリット
採用ブランディングを行うことで企業の知名度や好感度が上がり、求人への応募数の増加が見込めます。それにより採用の早期化や採用コストの削減が可能となります。
求職者が企業の理念やビジョンを理解した上で入社を決めることができるため、入社後のミスマッチを防ぐ効果もあります。
また、既に働いている社員にとってのモチベーション向上にも繋がります。
採用ブランディングの方法
採用ブランディングの方法には様々なものがありますが、代表的なものではSNSや、ブログ、Youtube、イベントなどです。
新卒採用など、若手の採用においてはSNSが特に活用されており、導入する企業も増加しています。Youtubeなどの動画メディアは、写真や文章だけでは伝えきれない会社の雰囲気を伝えることができる点が魅力です。
説明会、座談会などのイベントや、交流会型のミートアップでは、求職者と直接コミュニケーションを取れることが大きな特徴となります。
採用ブランディングの始め方
(1)自社の分析
まずは、採用市場における自社の立ち位置、採用競合との違いを把握します。自社の商品・サービス・制度などの特徴を分析し、他社との差別化ポイントや、自社の強みが何かを理解します。
分析を行う際には、事業や商品・サービスなどの「企業軸」、仕事内容などの「仕事軸」、社風や待遇などの「人・環境軸」の3つの軸で自社の特徴を把握していくことがお勧めです。
(2)採用ターゲットの決定
採用ターゲットが不明確だと、伝えるメッセージを適切に選定することができません。自社が求めるターゲットをしっかりと設定することが大切です。
ターゲットの人物像はできるだけ具体的にし、年齢・性別・学歴・職歴・スキル・価値観といった詳細な要素から架空の人物モデル(ペルソナ)を設定することで、発信すべきメッセージを明確にすることが可能です。
(3)採用コンセプトの決定
採用コンセプトとは、発信する情報の基本方針・メッセージのことです。採用コンセプトを決めることで、採用活動に一貫性をもたせることができ、伝えたいメッセージを浸透させやすくなります。
他社との差別化をはかりつつ、採用ターゲットとなる人物の心を動かすメッセージを検討しましょう。
(4)情報発信の方法を選定
作成したメッセージを、どの手段で求職者に届けるかを決めます。ターゲットの年齢層によっても有効な方法が異なりますので、ターゲットに合わせて選定することが必要です。
複数のチャネルで情報発信する場合にも、メッセージの一貫性を保つように注意しましょう。
まとめ
本記事では、採用ブランディングとは何か、必要性、始め方などを解説しました。
少子高齢化・人口減少が進む日本では、今後ますます採用活動の難易度が上がり、これまでのやり方だけで充分な人材を確保していくことは難しくなっていくでしょう。今後の採用活動の取り組みの一つに、採用ブランディングを取り入れてみてはいかがでしょうか。
採用ブランディングは、実施してすぐに効果が出るものではなく、長期的に計画を立てて行っていく必要があります。専任で担当者を置くことが難しかったり、なかなか時間が取れないということもあると思います。
人財企画では、企業の人材採用を幅広くサポートしています。人材採用でお困りのことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。採用のプロがしっかりサポートいたします!