定着率が低い原因とは。対策方法を徹底解説!
2024.3.29
そこでこの記事では、社員定着率が下がる原因と、その対策方法をご紹介していきます。
目次
社員定着率とは
社員定着率の計算方法
社員の定着率は、通常、次のような方法で計算されます。
定着率=現在の在籍従業員数÷入社時の従業員数×100
たとえば、従業員数が1000人の会社で1年間で50人の退職者が出た場合、定着率は次のように計算されます。
定着率=(1000-50)÷1000×100=95
この場合、定着率は95%となります。
社員定着率が低い原因
・やりがいを感じられていない
・給与面などに不満がある
職場環境が整っていない
人材の定着には職場環境が極めて重要です。
この環境には会社の制度やルール、職場の人間関係など、幅広い要素が含まれます。
厚生労働省の「令和3年雇用動向調査結果の概要」によれば、前職を辞めた男性の8.0%と女性の10.1%が、「労働時間や休日などの労働条件が悪かった」と挙げています。
働き方改革により時間外労働が規制されつつありますが、残業や休日出勤に不満を持つ社員が多いです。
さらに、長時間の勤務などがストレスの原因となることも離職の理由になります。
同様に、男性の8.1%と女性の9.6%が、「職場の人間関係が好ましくなかった」と述べています。
上司の高圧的な態度、適切な指導が得られないこと、社員同士のコミュニケーション不足など、人間関係が適切に構築されていない場合、離職の原因となることが明らかです。
会社の将来性に不信感を抱いている
「令和3年雇用動向調査結果の概況」によれば、前職を辞めた男性の6.3%と女性の4.5%が、「会社の将来が不安だった」と述べています。
業績の低迷や将来の見通しが不透明な状況、業界全体の衰退や変化への対応不足、古い経営体質の維持などが離職の原因となっているようです。
また、社員の給与が減額されるなどの事態が起こると、会社の将来性に対する不安が高まり、社員の定着率が低下する傾向があります。
やりがいを感じられていない
「令和3年雇用動向調査結果の概況」で、4.3%の男性と4.8%の女性が前職を辞めた理由に挙げていたのは「能力・個性・資格を活かせなかった」でした。また、5.0%の男性と3.8%の女性が挙げていたのは「仕事の内容に興味を持てなかった」です。
任された仕事内容と能力にギャップが生じたり、興味を持っている業務に携われる可能性が低いと、はたらき続けるモチベーションが上がりません。
加えて、キャリア構築に制限を感じて社員定着率が悪化しやすくなります。
こうした場合、たとえ給料が高くても、よりやりがいを感じられる仕事を求めて転職してしまうことがあるでしょう。
給与面などに不満がある
「令和3年雇用動向調査結果の概況」によれば、前職を辞めた男性の7.7%と女性の7.1%が、「給料等、収入が少なかった」と回答。
ほとんどの社員は、生活を維持するためには給与を得る必要があります
給与が低い場合、社員の定着率は低下し、退職する傾向が高いです。
社員定着率を上げる方法
次に社員定着率を上げる補法を詳しく解説していきます。
魅力的な働きやすい環境の提供
社員が働きやすい環境を整えることは重要です。
柔軟な勤務時間、働き方の選択肢、オフィス内の快適な設備など、社員のニーズに合わせた環境を提供しましょう。
例えばフレックスタイムやリモートワークを導入すれば、子育てをしている方や遠方から出勤している方の負担を減らすことが出来ます。
キャリアパスの明確化と成長機会の提供
社員が自身のキャリアを築き、成長できる機会を提供することが大切です。
将来性が不透明だと、「この会社で働き続けて大丈夫かな」と、不安が生まれてしまいます。
キャリアパスを明確にし、研修や教育プログラムを通じてスキルアップを支援しましょう。
適切な報酬と福利厚生の提供
社員の働きに見合った報酬や福利厚生を提供することは欠かせません。
スキルアップに伴った給与アップや、時代に合わせた「子ども・子育て拠出金」や、食・健康に関する福利厚生を追加すると良いでしょう。
福利厚生が充実していることによって、この会社将来働き続けても大丈夫、と安心感が生まれます。
ワークライフバランスの尊重
社員のワークライフバランスを尊重し、働くこととプライベートの両立を支援することも大切です。
時代錯誤な残業への概念や、有給取得の不自由などをなくしましょう。
多くの人がプライベートを充実させるために、働いています。
そのプライベートが確立できない会社では、働く価値はないと判断するでしょう。
まとめ
この記事では、社員定着率が低い原因とその対策方法をご紹介しました。
時間をかけて行った採用活動で得た人材を、早期に失うのは会社にとってダメージが大きいです。
なので、これらの対策を打ち、定着率を向上させていきましょう!