はじめに

Indeedに掲載することで使えるツール、「採用市場レポート」を知っていますか？これはIndeedを運用する上で欠かせないツールですが、いまいち使い方がわかっていない企業も多いかと思います。

そこで、今回本記事では、採用市場レポートについて詳しく解説していきます。これを活用して求人効果を高める方法などもご紹介するので是非参考にしてみて下さい。

採用市場レポートとは

Indeedの採用市場レポート（労働市場分析）機能を利用すると、特定の「職種×都道府県」を組み合わせた月次の市場調査が可能です。この機能を通じて、Indeedに登録されている企業数、求職者数、および給与相場などの市場データを入手できます。

これにより、自社の求人募集がどれだけ競争が激しいか、また給与設定が適切かどうかなど、市場の状況を把握することができます。

以前はこの機能はIndeedの有料広告（スポンサー求人）を利用している特定のアカウントに限定されていましたが、現在は全てのアカウント（無料掲載も含む）で利用可能となっています。

採用市場レポートの見方

Indeedの応募者管理画面にログインすることで採用市場レポートを利用できます。

1．応募者管理画面にログイン

2．アナリティクス

3．採用市場レポート

の順でクリックすれば、レポート画面にたどりつきます。

採用市場レポートの項目でわかること

「職種名または職種カテゴリー」と「都道府県」を入力し、「レポート作成」ボタンをクリックすると、いくつかの情報が表示されます。

検索窓にキーワードを入力すると、予測候補が表示されるので、その中から最適なものを選択してください。

表示される情報は下記９つです。

◆採用難易度スコア　「職種×都道府県の採用難易度」を確認できます。数値は0から100までのスケールで表され、高い数値ほど採用難易度が高いことを示しています。

◆求人　検索ワードに対して、クリックされた求人数を示しています。

◆求職者　検索ワードに対して、クリックした求職者数を示しています。

◆求人あたりの求職者数　「求人ごとの平均求職者数」を示しています。数値が1を超える場合、求職者の数が求人数を上回っていることを示しています。

◆求職者のデバイス　「携帯電話やスマートフォンなどのモバイルデバイスからのクリック割合」が示されています。近年、スマートフォンからウェブサイトへのアクセスが増加しているため、モバイルデバイスからのクリック割合は高い傾向にあります。

◆平均給与　「検索ワードに基づく平均給与」を示しています。選択肢として「時給」「日給」「月給」「年収」があり、これによって自社の全国平均給与に対する位置を確認することができます。

◆採用企業　「検索したエリアにおいて有効な求人を掲載している採用企業数」が表示されます。ここで言う「有効な求人」とは、検索した職種と都道府県に関連する求人を掲載し、それらの求人に対して求職者からのクリックがあった求人を持っている企業を指します。この数値は比較的アクティブな企業の数を示しています。

◆クリック数上位の人気検索キーワード　クリックされた上位ランキング10位までのキーワードがわかります。キーワードをクリックすると検索したキーワードで掲載している求人を見ることができます。

◆トレンドグラフ 　決められた週ごとに、『求人あたりの求職者数』、『求職者』、『求人』、および『採用企業』の週ごとの変化率をグラフで確認できます。たとえば、求人数の値が1.25の場合、その週の求人数はインデックスされた週より25%多かったことを示しています。

採用市場レポートで求人効果を高める方法

採用市場レポートで自社の求人を分析できたところで、次はその情報を活かして求人効果を高めていきましょう。

人気検索キーワードを求人情報に盛り込む

Indeedでの求人検索にうまく引っかかるように、人気検索キーワードを原稿内に組み込みましょう。上手く組み込むことで、検索結果一覧の上位に表示され、クリック数も増えるのでとても重要です。

ただし、キーワードを羅列するだけや、検索に引っ掛けるために自社と関連のないワードを入れるのはやめましょう。Indeed審査では「キーワードスタッフィング」を警告しており、意図したキーワードの羅列は求人のクオリティを下げてしまう可能性があります。

自社に関係のないワードを組み込むと、自社のターゲットに合わないユーザーにしか表示されず、無駄にクリック数が増えるだけになので、コスト面でも勿体ないです。

採用難易度スコアから、予算配分を見直す

採用難易度スコアが高い職種は、採用が難しいことを示しています。

予算配分を増やすことで、採用難易度が低い職種よりも総応募数を増やすことができます。同様の職種でも、「軽作業」と「構内作業」などによって採用難易度が異なることがあります。採用難易度が低い職種の表現を工夫することで、採用難易度を下げる手段が見つかるかもしれません。

人気採用企業から、自社の魅力を整理する

人気のある採用企業をクリックすると、その企業が提供する求人情報を閲覧できます。その企業が公開している求人情報のアプローチを参考にし、自社の求人条件と比較して勤務条件や給与を再評価することで、自社の求人が人気採用企業の求人と競り合う可能性があります。

トレンドグラフから、募集時期を見極める

トレンドグラフを通じて、週ごとの求職者数や求人数の推移を確認できます。この情報を活用して、より効果的な募集時期を見極めることができます。

求人数が限られ、同時に求職者数が増加している時期を把握し、そのタイミングで募集を開始することで、競合が少ない状況で応募者を集める機会をつかむことができるかもしれません。

まとめ

Indeed運用に欠かせない「採用市場レポート」の活用方法を見てきました。このツールを使い求人広告を運用することで、求人効果が高まり採用への道が開けるでしょう。

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